離脱率

離脱率 とは、ウェブサイトやアプリなどにおいて、特定のページや画面を最後にユーザーがサイトから離脱(セッションを終了)した割合を指します。英語では「Exit Rate」と呼ばれることが多いです。


離脱率の基本的な考え方

  • 離脱(Exit)

    そのページを最後にユーザーがサイトやアプリを離れた状態を指します。

  • セッション(Session)

    あるユーザーがサイトを訪れてから離れるまでの一連の行動・操作のことを言います。

具体的には、あるページの表示回数のうち、そのページを最後にしてサイトから離れたセッションの割合が離脱率となります。


離脱率と直帰率の違い

  • 直帰率(Bounce Rate) サイトに訪れたユーザーが最初のページだけを見て離脱した割合

    • そのページを「最初に見たページ」として訪問したセッションのうち、他のページを見ずに離脱した割合。

  • 離脱率(Exit Rate) ページが閲覧されたセッションのうち、そのページを最後にサイトを離れた割合

つまり、直帰率は「1ページのみ閲覧して離脱した割合」を示すのに対し、離脱率は「複数ページ閲覧の中の最終ページとして離脱された割合も含めた指標」です。


離脱率を活用する場面

  • ユーザー行動の分析

    • どのページが「離脱ページ」となることが多いかを把握することで、ユーザーがどのタイミングでサイトから離れているのかを分析できます。

  • 改善施策の優先度付け

    • 離脱率が高いページがあれば、そのページの内容、導線、デザインなどを見直すことで、サイト全体の離脱を減らす施策を打ちやすくなります。

  • コンバージョン最適化(CRO)

    • 商品購入や問い合わせなど、コンバージョン(成果)につながる前に離脱が発生していないかチェックし、適切な改善を行うことで成約率の向上を狙えます。


離脱率改善のヒント

  • ページ内容・デザインの再点検

    • 情報がわかりにくい、あるいは魅力が感じられない場合、ユーザーはそのページで離脱しやすくなります。見出し・画像・レイアウトなどを総合的に見直しましょう。

  • 導線の明確化

    • 「次にどのページへ進めばよいかわかりにくい」「関連する情報にアクセスしづらい」場合、ユーザーは離脱に至りやすくなります。リンク配置やボタンの配置などを改善します。

  • ページ速度の向上

    • ページの読み込みが遅いと、ユーザーはストレスを感じて離脱する可能性が高まります。サイトのパフォーマンス最適化も離脱率の改善には重要です。

  • 適切な情報提供と誘導

    • ユーザーが求める情報をページ内できちんと提供し、関連する商品ページや次のアクション(問い合わせフォームなど)への誘導を整理します。


まとめ

離脱率は、サイト内のユーザーフローを改善するために重要な指標のひとつです。高い離脱率のページを特定し、その原因を探り、具体的な施策を行うことでユーザー体験を向上させ、コンバージョン率の向上ビジネス成果の最大化につなげることが期待できます。