TLD - Top Level Domain
TLD(Top Level Domain) とは、インターネット上のドメイン名を階層構造で管理する際の「最上位の階層」を指します。
ウェブサイトのアドレス(URL)で言えば、「example.com
」の末尾に当たる「.com
」などがTLDにあたります。
TLDの主な種類
gTLD(Generic Top Level Domain)
.com、.net、.org など、特定の国や地域に紐付かない汎用的なドメイン。
近年では、.shop や .app、.tokyo など、新しいgTLD(通称:New gTLD)も数多く登場しています。
ccTLD(Country Code Top Level Domain)
各国や地域を示すドメイン。
例:.jp(日本)、.us(アメリカ合衆国)、**.uk(イギリス)**など。
一部の国や地域では、ccTLDを用途別に細分化している場合(.co.jp や .ac.jp など)があり、それぞれ取得条件が異なることがあります。
IDN TLD(Internationalized Domain Name TLD)
日本語や漢字、アラビア語、キリル文字などの非ラテン文字を使ったドメイン名。
例:.みんな、.世界 など。
多言語を母国語とするユーザーにとって利用しやすいドメインとして利用が拡大しています。
TLDが重要な理由
信頼性・ブランドイメージの向上
.com や .org などのよく知られたTLDを使用することで、利用者に対して一定の信頼感を与えやすいとされています。
ccTLDを使うことで、その国や地域のユーザーに向けたサービスであることをアピールできます。
SEOや検索結果への影響
ccTLDを使用すると、特定の国で検索エンジン最適化(SEO)上のメリットが得られる可能性があります(その国のユーザーに対して上位表示されやすくなるなど)。
新しいgTLDでは、サイトのテーマや目的をドメイン名に反映しやすいため、ユーザーに覚えてもらいやすい利点があります。
競合との区別
同じ文字列のドメイン名が既に取得されている場合、別のTLDを選ぶことで同名のサイト名で展開できる可能性があります。
新しく誕生した多数のgTLDから、自社のブランドやサービスに合ったものを選択して独自性を高めることができます。
まとめ
TLDは、ドメイン名の「最後の部分」にあたる最上位の階層であり、インターネット上の住所を決める重要な要素です。
.comや.netなどのgTLD
国ごとに割り当てられたccTLD
日本語を含む多言語表記のIDN TLD
など、さまざまな種類が存在し、利用するTLDによってユーザーへの印象やSEOの効果、取得条件などが変わってきます。事業やサイトの目的、ターゲットユーザーに合わせて、最適なTLDを選ぶことが重要です。